悲しみは海ではないから
Twitterで「悲しみは海ではないからすっかり飲み干してしまえる」というロシアの諺を見つけた。詩的だ。しかし、これ、漫画のタイトルっぽくないか?いや、でもなんだろうちょっと違和感がある。あ……
『悲しみは海ではないから』
これでどうだろう。これはもう漫画だ。Twitterでバズる、ちょっと泣けるタイプの漫画。僕はTwitterで感情を発露することを恥ずかしいことだと思っているので、こういう漫画はある種天敵と言える。でも読んじゃう。感情の「点滴」とも言えるからね(コリャ一本!)。あれかな、恋に敗れて傷心の女性が主人公かな。多分最後は立ち直って前を向いて歩き出すんだろうな(ネタバレ失礼)。絶対に海は出てきます。
これは多分僕の発見ということで良いと思うのですが、ことわざって後半部分を切り取ってあげると猛烈に漫画のタイトルっぽくなる(全部の諺で「そう」ということではない)。確かに「逃げ恥」とか、全部をタイトルにして流行ったのもあるけれど。以下、いくつかあげてみたいと思います。漫画のイメージは僕の勝手な考えです。皆さんも是非考えてみてください。
『犬も歩けば』
これは、高校か中学生の女の子数人が主人公の日常漫画。ちょっと感性が変わってる女の子たちの。あんま普通の女の子って感じじゃない。そういうのが結構好き。下校途中とかで色々変なものを見つけて、それを使って遊んでみる、みたいな。オモコロとかに近い価値観。なんかそういう漫画あったな。
これだ。なか憲人氏の「とくにある日々」。ここまでの話全部これのこと言っていた。おすすめです。今公開されているなかだと「道路摩耗文字」の回が特に好き。
『親しき仲にも』
これはラブコメディでしょう。異論はないと思います。多分友達として見ていなかった幼馴染に突然告白された女の子が主人公。第一巻の表紙は困り顔の女の子に、良い顔の幼馴染が迫っている絵になると予想。
調べてみたら「親しき仲にも礼儀アリ」という漫画はありました。
『飛んで火に入る』
これもラブコメ。諺ってラブコメになりやすいのかな。「逃げ恥」も言わばラブストーリーですものね。でも多分これは、高嶺の花とされる学校一のマドンナに恋をしてしまった男子視点の物語。いや、学校一のイケメンにひょんなことから惚れられてしまった平凡男子のBLか?多分どっちかです。
『笑う門には』
んー、お笑い系かな。ギャグ漫画というわけではなく、お笑いの世界を扱った結構熱いやつ。
と思ったらありました。「笑う門には…」。読んだわけではありませんが、どうやら嫁と兄嫁のバトルもののようです。
「逃げるは恥だが〜」はハンガリーの諺だそうなので、海外の諺もみてみます。
『神、田園を作り』
イギリスの諺だそうです。かっこいい。
後に続くのは「人、町を作る」なので、ロンドンを大都市に育て上げた人々の群像歴史劇です。逆に地方創生のお仕事漫画でもいいけど、このタイトルなら歴史モノが読みたいかな。宇宙兄弟とかチ。みたいな、たくさんの人が一つの方向を向いて意思をつなぐ的な漫画ってすごく好きだから、あったら是非読みたい。
ない漫画って無限に考えられますよね。
では最後に。
キャプテン、今日の格言!
カリブディスから逃れようとしてスキラの餌食となる(ラテンの諺)
カリブディスから逃れようとしてスキラの餌食となる(ラテンの諺)?
か、かっこいい〜。けど何?
カリブディスはメッシーナ海峡の渦、スキラは岩だそうです。渦と岩かい。ドラゴンと魔ライオンかと思った。
参考