人生のログボ

是非読んでください。

世界はもう、終わっTale

世界が終わる直前ってどう過ごせば良いのだろう。漫画とかの描写でよく、暴動が起きたりするけど本当だろうか。山田風太郎氏の「三十人の三時間」って短編で墜落する直前の飛行機に乗った乗客たちの様子を描いたのがあったけど、まあとにかくしっちゃかめっちゃかだったな。しかも途中で「やっぱ墜落しない」みたいなことになって、その時の反応が結構面白かった。

 

世界滅亡の瞬間に何を食べたいですか、とか、誰と過ごしたいですか、とか、色々あるけど、実際どうしよう。もし、「やっぱおわりませ〜ん」みたいなことを言われたらと思うとあんまりケッタイなことはできないし……。世界滅亡っていうのが他の災害と大きく違うのは、もう何したって記録に残らないってことだから、本当に世界滅亡するなら、欲の限りを尽くして行動する人、結構いるんじゃないかな。けど暴動が起きるみたいな描写はよくわからない。暴動を起こしても得しなくない?主張があっての暴動じゃない?人間の中に押し殺された暴力本能ってそんな恐ろしい代物なの?え、僕これから渋谷行くんだけど。そんな奴らがいっぱいいるところ、行って大丈夫?

1.先に死ぬ

世を儚んで自殺する人はいそう。隕石だか宇宙人侵略だか、大災害だかわからないけど、とにかく苦しい死に方するのは嫌だもんね。それは僕も嫌だ。老衰か、ベテラン老兵として若者を庇って凶弾に倒れて死にたい。死ぬっていうのが嫌だから、不老不死の薬とかあったら全然飲みたいタイプ。よく巷に「苦しまずに死ねる死に方」みたいな文句あるけど、あれは本当なんだろうか。死ぬ時のことって死んだ人にしかわからないから、正直あまり信じられない。雪山で寝て死ぬとかあるけど実はすごく痛いかもしれない。嫌だなと思うのは、死んだら死ぬ直前の感覚が永続するって説。撃たれて死んだら撃たれた時の感覚がずっと残り続ける、みたいな。最悪すぎる。腹上死以外全部嫌な死に方になるじゃないか。こういうのが怖いので、僕は多分自殺とかはしない。何より「やっぱおわりませ〜ん」があるから。苦しく死ぬのも嫌だけど、あー、もしこれで滅亡しなかったら……が頭から抜けない。

 

2.お金を使う

お金を使うことはするかも。これは結構良い。最悪滅亡しなくても、身一つあれば多分なんとかできるから。地球が滅ぶとなったら、前澤社長はまた宇宙に逃げるのかしら。それとももう全部どうでも良くなって、全財産配布するかな。後者がいいな。しかし、そんなに世界滅亡にあたって欲しいものはない。ゲームとか買っても多分全クリできないし、「世界滅亡直前までゲームくらいしかすることない自分」が嫌だ。

そんなすごく食いたいものがあるわけでもない。意外とたこ焼きとか、絶対外さないところ食べたいかも。最後の晩餐不味かったら死ぬに死ねない。キリストとか、最後の晩餐不味すぎて復活したのかも。「え、俺、これで最後?いや無理無理!」って。

英国王室とかが使っているすごく良いベッドを買って、そこでずっと寝ていようかな。「滅亡需要」とかで、すごい経済は潤うんだろうな。ほんと資本主義ってクソ。

 

3.恋を清算する

好きな人に告白、これはいいかもね。いや、もし「やっぱ終わりませ〜ん」ってなって、「こいつ地球滅亡くらい追い込まれないと告れないらしい」ってなったら嫌だ。なんか、地球滅亡を言い訳にしてるのが嫌だ。やっぱ僕は、恋は堂々としたいかな。てか告ってokでもすぐ滅亡しちゃうし。万一振られたら滅亡直前に嫌な想い残して死ぬことになっちゃう。

 

4.人とともに過ごす

人と会う。これも、考えものだ。友達とか家族とか、会っても悲しくなるだけな気がする。誰かがパーティとかやったとしても、なんかそういうノリってちょっと嫌でいかない気がする。ついていけない。あと、未来の話をした瞬間気まずい空気漂いそう。考えすぎ?

 

多分世界滅亡の直前もこういうこと悶々と考えて当日迎えるんだろうな。こんなんなるくらいならいっそアルマゲドンやって僕が地球救いますよろしく。